ダイヤモンド就活ナビTOP > 就活コンテンツ > インターンシップに参加しよう! > 夏休みのインターンシップ

キャリアカウンセラーに聞く!夏休みのインターシップ

キャリアカウンセラー 斎藤幸江さん
さいとうゆきえ
就職・採用アナリスト/公益法人 日本生産性本部認定 キャリア・コンサルタント

各大学にて、キャリア教育科目講師および就職ガイダンス・セミナー等の講師、進路相談員など。
近著に「キャリアデザインの教科書」(労働調査会 共著)、「Campus キャリア'21」(大学通信/毎日コムネット)。


インターンシップを考える
  本来、インターンシップの目的は、職場体験を通じて業務や仕事の内容、企業の雰囲気などの理解を促し、職業選択や将来の目標設定に役立ててもらうことです。しかし、ここ数年は求人倍率が上昇しており、人材の 獲得競争が激化しています。そのため最近は、選考の一貫として考えたいという企業も増えてきまし た。実際にインターンシップ参加者を対象に、優先選考を行う企業も増えています。また、こうした流れに伴い、1 dayなどの短期のものが主流になりつつあります。
 今や参加率は7割を超えるほど普及したインターンシップですが、一方で、「周りがみんな参加するから」、「行った方がいいと言われたから」、「メールでオススメされたから」といった受け身の学生が年々多くなっています。
 時間と労力、そして交通費などを使って参加するのですから、価値あるものにしましょう。「選考には関係ない」と言っている企業でも、参加学生の印象は、残るものです。巨額の賃金を支払う人材かどうかを判断する際に、実習時の印象が決め手となることもあります。
 本稿では、インターンシップを価値ある経験にするためのポイントを解説します。

応募から終了まで
1. 目的を設定しよう!
 目標や目的を設定すると、モチベーションが上がります。とはいえ、難しく考える必要はありません。「大好きな会社の雰囲気をチェックする」、「職場の人の動きから、必要なスキル や姿勢を理解する」、「初めての環境や人に接して、自分がどう振る舞うかを観察する」…など、なんでも構いません。他の学生と一緒に進める内容であれば、 「自分以外の志望者の考えや行動を知る」という目的も持てるでしょう。

2. 応募先を選ぼう
 志望企業や興味ある職場があれば、応募先選びは簡単です。しかし、そうでなくても、目的が決まれば、それに合ったインターンシップを選べます。「営業って、淡いイ メージしかないけれど、実際は、どんな仕事かな?」と知りたいのなら、「営業が分かるインターンシップ」を選べばいい。初めての経験をしたいなら、体験型 で専門知識不要のものに参加するのもいいですよね。「ユニークな学生は何を考えているんだろう?」と興味を惹かれたら、変わったテーマのインターンシップ に飛び込むのも、面白く、そこから進路の幅が広がるかもしれません。
 最近は、「企業のことも、仕事のことも、全く知らずに参加するのは、マズい」と心配する学生が増えています。しかし、企業側は、「知らないから知って欲 しい」と切望しています。好奇心こそが、インターンシップを充実させる原動力です。ワクワクするプログラムに出会ったら、思い切って飛び込みましょう。
 人気企業のインターンシップでは、選考を実施するところもあります。入社志望の選考とは内容は異なりますが、志望企業に対してアピールしたり、面接を体験 したりすることは、就職活動のシミュレーションにもなります。インターンシップの選考で落ちたからといって、本番の採用選考ではねられたり、マイナス評価にな ることは、ありません。これからの数ヶ月で、アピール力を磨きたい!と思ったら、志望企業のインターンシップに応募して、今後の課題を見つけるのもいいですね。


3. 応募する
 応募先が決まったら、準備をします。まず、参加の動機とあなた自身について整理しましょう。どこに惹かれているのか、何を知りたいのか―ロジカルな説明である必要はなく、本音 を伝えることが重要!!―を説明できるようにしましょう。
  あなた自身については、わかる範囲で自分の長所やそれを裏付けるエピ ソードをまとめておくことが必要です。わからない時は、周囲の人にアドバイスを求めましょう。
 就職活動の本番はまだ先です。今から完成度を上げなくても、「自分自身の気持ちや特徴をしっかり伝えたい」という意思が現れる表現ができれば、充分です。
 競争率の高い応募先の場合、プログラムの内容やその企業の特徴をよく調べることが第一です。それを踏まえ上で、インターンシップでの目標や期待を表現しましょう。
 選考がない場合も、上記の整理は重要です。あなた自身が前向きになれるだけでなく、あなたを歓迎しようという職場ムードの醸成にもつながります。

4. 準備する
 応募先やスケジュールが決まったら、準備をしましょう。具体的には、応募先の業務内容や特徴、基本的なビジネスマナーの把握です。特に、初めての環境が苦手な場合、「予習をした」という自覚が不安の解消になります。
 さらに、ある程度の準備をしていれば、「教えがいがある」、「ウチの会社に本当に興味を持ってくれているんだ」と、受入側に好印象を抱かせます。忙しい 中、どこまで学生のサポートをするのかは、担当者次第です。「魅力あるインターンシップ生」なら、より多くのサポートを得られます。
 インターンシップの成果をはっきりさせるには、実習に入る前に、インターンシップ先の企業や職場のイメージ、仕事に対する自分の知識や予想などのリスト アップが役立ちます。専門的な内容だけでなく、たとえば、「オフィスには、デキる感じの社員がたくさんいる」、「営業の人は、明るい」、「積極的な学生が たくさん参加しそう」といったもので構いません。実習の中で「これらをひとつひとつ確かめよう」と意識すると、モチベーションを上げやすくなりま す。さらに、誤解や歪んだイメージを正せることに加え、職場や参加者を細かく観察するようになり、多くの気づきを得られるといった効果があります。

5. 好奇心全開で取組む
 インターンシップには、見学中心のものもありますが、グループワークなど体験型のものも多くあります。後者が苦手なら、最初は前者のタイプに参加してインターンシップに慣れましょう。過度の不安や緊張は、「うまくやれるかどうか」、「自分がどう見られているか」といった意識を強めてしまい、ここで吸収し ようという意欲を減退させます。
 好奇心は、吸収力、すなわちインターンシップの成果に直結します。「うまくやろう」、「失敗しないようにしよう」と自分にプレッシャーをかけるより、 「何をするんだろう?」、「どんな人がいるんだろう?」と未知の世界を楽しむ気持ちで参加しましょう。それがモチベーションを上げ、周囲に対して良い印象 を与えます。「この学生と一緒で良かった!」、「楽しい!」と感じてもらえたら、お互いにとって充実した時間になるはず。期待を高めてワクワクしながら、 参加しましょう。「呼ばれたから、来ただけで、ガチでワークとか、無理」などのネガティブな姿勢なら、自分はもちろん、他の学生のためにも、参加をやめましょう。
 余裕があれば実習中に、「メモを取る」、「自分の意見や考えを整理する」、「気になることを質問してみる」など、作業目標を立ててみましょう。達成することで、より実りある経験になります。マナーなど、わからないことがあったら、率直に聞きましょう。

6. 評価を歓迎する
 他人の視点を借りることで、より客観的な自己を分析できます。自分で分析すると、思い込みや感情などのバイアスがかかりやすいからです。意識せずに自然に発揮できるくらい得意 な場合、本人はそれを強みだと自覚できないことも、よくあります。そんな特徴を発見するためにも、周囲の評価やコメントを歓迎しましょう。できれば、あ なたから質問してみましょう。「私はどんなタイプの社会人になりそうですか?」、「就職に向けて、伸ばした方がいい、あるいは改善すべきと思われた点はありますか? 理由も伺えますか?」などが、質問例です。聞いた後は、お礼はもちろん、あなたなりのコメント―「〜な点は、今まで気付きませんでした!」な ど―をフィードバックしましょう。信頼関係を築いたりさらなるコメントを引き出せます。

7. 振り返る
 実習を終えたら、目的や目標、実習前のイメージを思い出しながら、振り返りましょう。また、何に興味を惹かれたのか、印象に残ったことは何かを冷静に分析する と、あなたの就職先への期待やあなたの考え方の癖などが見えてきます。たとえば、とても社員同士が仲良く、いい雰囲気だという点が強く印象に残ったのであれば、社風や人間関 係にこだわって志望先を選んだ方がいいかもしれない。不安だったグループワークが予想以上にうまくいったのであれば、いつも自分を過小に評価する癖があるのかもしれない、などです。
 さらに、振り返った結果をもとに友人や先生、家族など周囲の人に報告してみましょう。新たな気づきが得られたり、成果を客観的に見直せます。

 不安だったり、面倒だと思ったりする人もいるかもしれません。でも、大切なのは、「絶対、実りあるインターンシップにする!」という強い意思。自分や仕事を知ることを楽しんで、参加して下さい。
インターンシップに参加しよう!INDEX このページのTOPへ

新規会員登録